南米ボリビアの奥地で、1000年以上も前から
アンデスの人々の健康を守ってきた医者、カヤワヤ。
神聖な大地の生命を象徴するという赤いポンチョを身につけ、
旅をしながら治療にあたる、アンデスの民にとって赤ひげのような存在です。
インカ時代、このあたりは「医者の国」と呼ばれ、
19世紀末のパナマ運河建設の際には、マラリアに苦しむ労働者の多くの命を救いました。
「医者の国」の中心、チャラサニには、
町で一番と評判の高いアウレリオ・オルティスさんの一家が住んでいます。
明日から治療の旅に出るとあって、この日は家族総出で薬草採りです。
ここはわずかなジャガイモやトウモロコシしか育たない痩せた土地でも、
高山から亜熱帯まで3種類の異なる気候を併せ持つため、
薬草に向く生命力の強い植物が育ちます。
作物の代わりに、200種類を超える良質な薬草に恵まれるのです。
この日集めた薬草を煎じ、オルティス家伝統の万能薬が作られました。
カヤワヤの医術は一子相伝。口伝えで一族の男子に受け継がれます。
たった一人の跡継ぎ、16歳のホセは跡を継ぐかどうか、まだ迷っています。
オルティスさんは今回、ホセの学校の休みを利用して旅に連れて行くことにしました。
ところが、カヤワヤの伝統継承には、さらに心配なことがありました。
南米各地で続く、豪雨や干ばつなどの天候異変で、
カヤワヤの命とも言うべき薬草が次々と枯れているのです。
オルティスさんは100年、200年後の子供たちのために何ができるか、考え始めました。
■語り 緒形 拳
■演出 奥村健太
■演出補 小島典浩
北京毎逓通とメディア・ワンとの共同制作番組を放送しました。
シリーズ「EXCITING CHINA ~五輪への道 光と影~」
放送 :2008年3月10日(月)
放送局:フジテレビ系 「ニュースJAPAN」午後11時30分~
第6回「EXCITING CHINA」は
激増する北京の”車”、モータリゼーションの実情を追いました。
■構成 奥村健太
■ディレクター 中村豊
■AD 何祖杰
第10回 植村直己冒険賞を受賞したリヤカーマンこと永瀬忠志さん(50歳)。
リヤカーを引いて世界中を歩くこと延べ43,107キロ、その距離は地球一周に相当する。
永瀬さんが、リヤカー旅をはじめたきっかけは、大学時代19歳の時。
少年の頃から夢見ていた大冒険を成し遂げようと、徒歩で日本縦断を思い立ち、
手では持ちきれないテントや食料などを載せるために、
北海道で中古リヤカーを手に入れたことにはじまった。
以後、“リヤカーを引いて歩く旅”が永瀬さんのスタイルとなり、
現在9代目のリヤカー「田吾作4号」を相棒に、世界中を旅している・・・。
リヤカーには、テントやガソリンコンロ、水、食料を加え、通常装備で総重量150キロ。
砂漠など過酷な場所に挑む時は、水と食料の増量で、200キロに及ぶこともある。
■変幻自在!ネギの物語
寒い冬こそ柔らかく、甘みが増して美味しくなるネギ。
ネギの種類の多さは他の野菜と比べてもピカ一!
青果店を覗いてみても「下仁田ねぎ」「赤ねぎ」「あさつき」「万能ねぎ」・・・と
何種類ものネギが並んでいます。
ネギを大きく分類すると、主に西日本で食されてきた青ネギ系と、
東日本で食されてきた白ネギ系とに分けられます。
番組ではネギが東西で“白”と“青 ”に分かれた理由を探し、歴史を紐解いていきます。
そこには地方の文化、独特の食材に合わせて進化を遂げていったネギの姿がありました。
■ナレーション 薬師丸ひろ子
■演出 奥村健太
平成20年度 『優秀映像教材選奨 社会教育部門』 優秀作品賞 受賞
1977年の刊行から30年、200万部を発行し、
9ヶ国語にも翻訳され世界中で読み継がれている『ガラスのうさぎ』。
その出版を機に、戦争の悲惨さと平和の尊さを訴え続ける高木敏子さん。
病魔と闘い、生命を削りながらの「平和行脚」は、30年間で1200回を超える。
『ガラスのうさぎ』の朗読と高木さんのインタビューで綴る平和へのメッセージ。
―戦争を起こそうとするのは人の心です。
戦争を起こさせないようにするのも人の心です。―
高木敏子■プロデューサー 牧弘子
■演出 藤原道夫
北京毎逓通とメディア・ワンとの共同制作番組を放送しました。
シリーズ「EXCITING CHINA ~五輪への道 光と影~」
放送 :2008年1月21日(月)
放送局:フジテレビ系 「ニュースJAPAN」午後11時30分~
第5回「EXCITING CHINA」は沸騰する北京受験戦争を追いました。
■構成 奥村健太
■ディレクター 中村豊
■AD 何祖杰
北京五輪を間近に控えた、中国・北京をみのもんたが緊急取材。
通常のレギュラー枠に加えて、1時間半(8:30~9:55)の拡大版で
北京五輪直前特番を放送しました。
「8時またぎ」の総集編や、中国のエリート教育の現場や
拡大する格差社会の現状を取り上げました。
メディア・ワンは中国取材全般を、コーディネート&代理取材で活躍しました。
■取材総指揮 奥村健太
■AD 何祖杰 李文潔
北京毎逓通とメディア・ワンとの共同制作番組を放送しました。
シリーズ「EXCITING CHINA ~五輪への道 光と影~」
放送 :2007年11月26日(月)
放送局:フジテレビ系
「ニュースJAPAN」午後11時30分~
第4回「EXCITING CHINA」は沸騰する現代アートブームを追いました。
■構成 奥村健太
■AD 佐々木将人
平成20年度 『優秀映像教材選奨 教養部門』 優秀作品賞 受賞
日本の民俗学のオルガナイザーと言われた渋沢敬三は、
祖父に日本資本主義の生みの親・渋沢栄一を持つ実業家でした。
父親の廃嫡問題により、若干19歳で渋沢家を継ぐことになりますが、
その一方で青年時代にアチックミュージアムという博物館を自邸内に設け、
玩具を収集し展示します。
昭和初期から、敗戦までのおよそ20年間、アチックミュージアムは活発に活動を続けます。
敬三は、生活の道具や生産の用具である「民具」を集めることに精力を傾けます。
「モノ」を通して、日本人の生活文化の基層に迫ろうという発想で、
学会に資料を提供することに徹した生涯でした。
また、多くの研究者も物心両面で支え、育てています。
■プロデューサー 牧弘子
■演出 藤原道夫