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投稿日時: 2016-01-12 10:00:00

『“忘年会”という名の試練』
 

 
あけましておめでとうございます!今年もよろでーす☆
ADこばやし(22歳♂)です。
 
さて、いきなりではございますが、話は去年末までさかのぼります。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
某日、朝9時。
 
いつもの通勤電車に揺られながら、
「いっつも赤いフリースのおっちゃんに会うなあ…」
とぼんやり。
そういえば昨日も、一昨日も…。
 
(え、この人ぼくのこと好きなんじゃwww)
 
とか自意識過剰な妄想を繰り広げていたら、
新宿駅で電車を降りてからも僕の後ろをついてくるんですよ。
 
(あれ、ちょっとやばくね…?)
 
 
しかも、階段を歩きながら追い越して僕の顔を覗き込んでくるんですよ。
 
 
 
(…これヤバい奴だー!!)
 

 
 
心の中で悲鳴を上げながら、次の日から別の車両に乗るようにしました。
また同じようなことがあれば写真でも撮って晒すか…
そのときは皆さん、リツイート拡散お願いします❤
 
 
おしまい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
って、違う違う!
 
僕の最近起きた痴漢話じゃない、この前の忘年会の話をするんだった…。
それでは気を取り直して、本題に戻りまーす☆
 
 
*********************************
 
 
「あ、今年の忘年会の幹事兼司会進行、小林くんね。」
 

 
突然、ふりかかってきた災い。
祟りだ…。
 
立食パーティーや仕事納めでお酒を交えたことはあるものの、
はっきりとした形の「忘年会」は経験がない。
 
「俺も手伝うから…」
と手を差し伸べてくださる先輩AD渡邊様。(もう一生ついていきます(ToT)
 
 
 
今まで通り、番組の制作は常に行っている状況で、
空き時間を見つけて、忘年会の準備に取り組む。
 
幹事なら想像はつくが、司会進行とは…。
考えても仕方ない。考えてもわからない。
なんせ経験がないから\(^o^)/オワタ
 
 
…とはいえ行動しなければ準備は進まない。
まず取り掛かった作業が毎年恒例の爛咼鵐澗膕餃の景品候補と買い出し。
 
今年は予算が少し多め(前年比の1.5倍)で用意できると、
新社長からポケットマネーで手渡される。
 
すぐさま電車に乗り込み新宿駅で降り、年末ジャンボ宝くじ売り場へ…
 
 
じゃない!危うく予算がすべて紙切れになるところだったぜ…
 
気を取り直して、家電量販店や百貨店を巡って景品探し。
制作班御用達のドローンから、女性人気が圧倒的なアロマ加湿器。
百貨店御用達の珈琲ギフトパックや、巷の話題に便乗しライトセーバー型のお箸も(笑)
 
これで買い出しはOKだ!
予算はほとんど使い切ったけど、まあ、良しとしよう。
 
 
 
今度は司会進行用の"台本作り"
 
ここは社内きっての腕利き・金澤Dが台本作りを手助けしていただき…
 


 
ぶわ!!!
 
司会進行ってこんなにガッツリ台本があるものなのか…。
 
でも不思議。くだらない下ネタはいくらでも口が滑るのに、
どうも真面目な話になると頭が回らない。
 
いやー、MCって本当に大変ですね。
それではまた来週お会いしましょう!
 
と〆られるわけもなく…。
(いやだァァァァァァァアア、やりたくないよオォォォォ…)
 
 
いざ台本を広げてみると、自分なら絶対に思いつかない展開や話の組み立てがずらっと…。
おそるべし金澤D…。
 
 
 
ん…?
 
僕はある一つのことに気が付く。
 
 
 
あれ…??
進行台本を読みながらいくつも出てくる“番組紹介フリップ”ってなんだ…?
そんなの用意してな…! おん!!詰んだな!!
 
 
そこに現る救世主。
ヒーローは脇役がピンチになった時にこそ輝く。
それまさしく渡邊様。
 
「フリップー、これー。あとはがんばってー。」
こっそり作ってくれていました。しかもオシャンティー。
もう渡邊様まじマブです。
(※「マブ」=『とても仲のいい友達』まれに『大好き』という意味でも用いられる若者言葉)
 
 
 
これで準備は整った!
とはいえ、通しで進行の練習をする時間はほとんどなく、
軽く読み合わせだけ済ませて迎えた忘年会当日。
 

以下、お察しでございます…。

先に伝えておきます。
宴会という場って一区切り一区切り段取り組むのがもう大変です。
私は苦手です。ぶっちゃけ嫌いです。
もう一度言います、嫌いです。
嫌いなんです!!!(涙目
 
 
 
・・・・・・・・・・。
いつまでも泣き言を言ってはいられないので、現実逃避をやめ、
ADこばやしの司会進行のもと、”メディア・ワン忘年会”スタート!
 
始まってみると思っていたより盛り上がり、進行に耳を傾けてくれる。
(うお…これは…ちょっといけるかもしれない…)
 
「それではこれより、メディア・ワンの忘年会をはじめます!」
(え…気持ちいい…)
 
「それでは次、んーと、んーと。(なんだっけ…)
 
調子乗った私が悪かったです。申し訳ありません。
これがトラウマになりその後は台本丸読み。
進行で頭いっぱいになってしまい、時間配分を怠った結果、押してしまう。
 
番組紹介も小島D結婚報告会も淡々と進めてしまう…
実は、忘年会後にロケに出発する奥村新社長が乗る新幹線の関係で、
時間が押すわけにはいかなかったのだ。
 
(ヤバい、新幹線に間に合わないかも…)
こんなことを考えた時もありました。
 
 
 
しかーし!

 
裏でさりげなーく進行を円滑に促してくれた金澤D。
しらける瞬間を悟り、マシンガントークで話を繋いでくれた奥村新社長。
ADこばやしが大ファンの渡邊様も段取りを組みながら、
司会進行のアシストを(最早メインMCじゃ…)。
 
いつも厳しいメディア・ワンの方々から優しいフォローを受けつつも、
忘年会の目玉行事・ビンゴ大会も無事に終わり、
なんとかタイムリミットぎりぎりのところで忘年会は終了。
(そして奥村新社長は新幹線で大阪へ…)
 
 
いやー、上手くいかなかった点は
もう色を重ねすぎて真っ黒になった絵具ほど大量!
 
それでもみなさんがその場を気持ちよく過ごされて、
ミスなどあたかも無かったかのように
「楽しかったね!面白かったね!」
と言ってくださる。
 
 
(司会進行いいかも…!!!)
 
自分の中で納得のいかないところを
とことん作りこむディレクターの気持ちが少しわかる気がした。
また、ひとつの”作品”が完成した後の気持ちよさも
少しだけ理解できる気がした。
 
 
まさか。
忘年会はわざとこれを体感させるための練習の場だった…?

 
 
 
 
 
まさか。


投稿日時: 2015-12-20 10:00:00


『久しぶり!?の社内勉強会』


はじめまして。巷で噂の新入社員、10月入社のADこばやしです!

詳しくは、狎菁擇寮辞Checkよろでーす☆(キラッ)

バラエティ番組や情報番組を経て新たにメディア・ワン社員として

ステップアップ… なーんて、最初から

(^o^)ウマクイクワケネー

 

さて、社内業務もやっと理解してきて、久々の休みに備えて

仕事を片付けようとしていたところ、先輩Dから肩をたたかれる。


あ、小林くん…明日"勉強会"ね。

 ちなみに、原則全員参加だから☆

 






・・・・・・・



ファアアァッッッ!!?!?!!?!?!??


明日って、休みじゃん!!!

勉強会ってそんなに重要なことなのか!休日返…(ry


どうやら、先日の派遣法改正に伴って、会社内でのキャリアアップを図るため、

セミナーなど社員のスキルアップの場を設けることが義務化されたやらなんやら…

※詳しくはGoogle先生に聞いてね♪(他人任せ)

 

久々の休みを期待していたので、肩を落とす一方で

どこか迷えるADに救いの手が差し伸べられた気がした…。

なぜならば、AD業務で手一杯な中、自分が理解できていないことも

知る機会など、滅多にないからだ。

 

***************************************************************************************

 

勉強会当日。

 

最初に取り組んだのが社内制作を主としたテレビ番組を上映し、

その番組の制作担当したディレクターが、

私たちから出た質問に答えていく、というものだった。

そして、改正航空法によるドローンの取り締まりなど

撮影における情報を共有することが目的だ。

 

初となる猜拔会に臨んでみると

私は、自分が普段考えもしなかった、悩む視点ですら見ていなかったものを

ここで、どれだけの人が手を焼いているのか、こだわりをもって作り込んでいるのか

その端っこだけでも映像の中で垣間見ることができたことに

業界に入って数年の今日、初めて制作を目の当たりにしたころと同じ驚きを感じたのだ。

 

自分がどれくらい無知だったのか。

経験も知識も頭ではまだまだとわかってはいたものの、

それがここまで体感できるものなのか。

 

猜拔会

恐るべし・・・

だが休日は返ってk…(ry


そこまでして迷えるADに教える機会を設けて頂けるとは・・・

ディレクターとは第三者(視聴者)を相手に、心の内を探る仕事

私が理解していないことなどお見通しだと言わんばかりに、

右も左もわからない世界に先手を打つがごとく、私の心を射てきたのだ。

 

そして、新入社員の私にとっては初対面の方々もたくさん。

そんな私にも、自らが学び習得してきた業を伝授する場を設けていただける。

 

時間は一瞬、出会いは一生。

まさに、勉強会はあっという間に終わり、次の機会を心待ちにしている私であった。


投稿日時: 2014-06-18 12:04:28

『ペンではなく、カメラなんです、私たち』

ニュース番組の制作に携わってまもなく2年。
『念願の機会』がついに私にやってきた!

「デリケートなトピックだから、慎重にね…」

編集長(番組の一番偉い人)から
2、3の注意事項の念押しと共に託された企画特集案。
初めて企画特集を自分で担当することになったのだ。(パチパチ!)

これを読んでいる方は「卵活」という言葉をご存知だろうか。
このあまり聞き慣れない言葉が、
初めて私が担当することになった企画のテーマだ。

「卵活」とは将来の不妊リスクに備えて、
若いうちに元気な卵子を冷凍保存しておくこと。

現在、日本では出産の高齢化に伴い、
夫婦やカップルの6、7組に1組が不妊に悩んでいるという。
その不妊の原因の多くは「卵子の老化」にあるとされる。
「卵活」で冷凍保存された卵子は理論上、半永久的に保つことができる。
そのため、すぐには出産を望んでいないが、
将来の不妊リスクを懸念する未婚女性たちから注目を集めているのだ。

こういった女性に関わるデリケートな分野の企画は、
通常、女性のディレクターが担当することが多い。
しかし、現在番組に女性のディレクターがたまたまいない状態だったので、
ADの私に白羽の矢が立ったのだ

もちろん「お目付役」として先輩ディレクターも付けられるが、
基本的には私が一人で取材に行き、原稿を書き、編集をする。
失敗しても誰のせいにもできない。
これまではADとして後ろから盗み見してきたディレクターの作業を
全て自分の責任でやらないといけないというのは、やはりプレッシャーだ

そして、不安を抱えたまま迎えたロケ当日。
今回のロケには番組の女性キャスターも同行することとなった。
緊張もしたが、それよりも2人の女性の目線で取材を行う心強さがあった。
実際、カメラが回っていないときにも
あらゆる興味や疑問を取材対象者にぶつけることができて、
手ごたえすら感じていた。

しかし、実はこのロケが「甘っちょろいもの」であったことを
この後に私は思い知ることになる…。

「画がない」「画がともなっていない」

テレビ番組制作の世界ではこういう言葉がよく使われる。
ナレーションに合う画、つまり映像がない場合や撮影できていないことだ。

今回は「『卵活』が増えている」というニュースなので、
実際に「卵活」をした患者、
もしくはこれからしようと考えている人を取材しなくてはならない。

しかし、なかなか撮影可能な取材対象者は見つからず、
今回は卵子バンクの作業風景と医師へのインタビューの撮影のみで
VTRを構成しなければならなくなった。
しかし、原稿を書き上げて先輩ディレクターに見せたところ、
指摘されたのは私が全く気付いていなかった点だった。

先輩D「このナレーションって必要ないんじゃない?」
ヨネ子「でも、不妊治療の現状や卵子を凍結する未婚女性たちの動機は
         『卵活』の背景として、外せないと思うんですけど…」
先輩D「そうだね。でも、画はどうするの?
ヨネ子「・・・」

「卵活」をする未婚女性の動機の部分の映像に、
医師のインタビューや作業風景では「合わない」というのだ。
通常ならば、こういった場合は患者の映像を入れる。
しかし、そうした映像がないにも関わらず、
私は文章上でのみ原稿を考えていたのだ

こんな情けないやりとりも起こり、
自分の子供のように大切に書き上げた原稿の
穴あき加減にやっと気づかされた。
取材前からある程度、不妊治療や卵活そのものの背景の説明が
必要だとわかっていながら映像としてどうするのかを考えていなかったわけだ。

もう一は取材のポイントが画に反映されていないということ。
取材中に感じた面白さや驚きが、カメラマンへの指示不足で、
いざ取材テープを見てみると、取材状況を押さえただけで、
「なんとなく」撮っているような映像でしかなかった。

「うわ、すごい!」と思ったら、単純に物に素早く寄ってみたり、
作業する人の真剣な表情を生かしながら撮ったり、色んなことができたのに…。
私が何も指示をしなかったばかりに
映像からは、「感情」が全く見えてこなかった。

現場で感じたことを大切にしているという先輩ディレクターが言っていた言葉がある。

“取材は生きもの”

その場で感じたことや発見したことを指示して、
映像に反映させなければ、私のいる意味がない。
私はまだまだ「ディレクター(=指示する人)」ではなかった…。

後日、取材先への迷惑に申し訳なさと恥しさを感じながらも、
再度取材に入らせてもらった。
本来私自身が行くべき取材だったが、
迫る放送日を前に時間の折り合いがつかず、
先輩ディレクターにお願いせざるを得なかった。
それでも、初めての驚きや感動はもはや映像に収めることはもうできない。
撮り逃した作業の部分などの映像を少し補うことしか、
あとからどうこうしようと思ってもできなかったのだ。

プロデューサーや先輩ディレクターのアドバイスやサポートをもらいながら、
「自分で取材をして、自分で原稿を書く」。
その作業を通して改めて気づかされたのは、
私たちは映像で勝負をしているという、本来は至極当然のことだ

取材が第一、現場が第一。
そのために、ありとあらゆることを精いっぱい想像して初めて、
「臨機応変」に生きものを見つめて受け止められるのだと思い知った。

悔しさ、情けなさを噛みしめながらも、漕ぎつけた放送。
映像を扱うことの難しさを思い知った。

一方で、
映像だからこそ、難しい内容も少し易しく受け止められる。
映像だからこそ、普段見られないものを見ることができる。
映像だからこそ、心に刺さる。


ペンではなく、カメラを選んだ私にできることを
のたうち回りながらでも考えていきたい。



追記です。

この文章は昨年度のADのときに書いた物ですが、
4月から晴れてディレクターに昇格しました
これからも一歩一歩、精進していきます。

文責:制作部 米森美耶子

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投稿日時: 2014-01-16 12:58:15

「快感」

いきなりですが、皆さん“快感”を味わってますか〜?
はじめてまして、『ADないちゃん』です。

月−金曜の8:00〜10:00放送の情報番組。
ここが僕がADとして働いている放送の現場だ。

TV業界以外の人にはあまり知られていないと思うが、
情報番組は、『月曜班』、『火曜班』など、
曜日ごとに担当スタッフを分けていることが多い。
僕は『木曜班』を担当している。

担当班は前の日から会社に泊まり込み徹夜で作業にあたるので、
24時間近く働くことになる。
一般企業で働いている人から見れば『超長時間労働』だろう(笑)

しかし、その丸一日がなぜかあっという間に過ぎてしまう。
情報番組のスタッフにとっての一番の大敵、それは『時間』なのだ。

放送に間にあわすべく作業するスタッフのバタバタ具合は、
まさに『戦場』という言葉がピッタリ。
今回はそんな『バタバタな1日』を紹介しよう!

<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>

9月のとある水曜日

〜10時00分〜

番組スタッフルームへと到着。
この時間から次の日の朝オンエア用に向けた作業へと取りかかり始める。

ADの仕事は番組によって大きく異なるが、僕が働いている情報番組の場合、
主な仕事はVTRで必要となりそうな過去の映像や資料映像をかき集めることだ。
そして、それらの映像を編集用にテープへとまとめるダビング作業を行う。
たった1本のVTRを作るのにも2、30本のテープをダビングする必要があるので、
なかなか時間がかかる。
(もちろん全てを使う訳ではなく、そこから良い映像を取捨選択することになるが…)

また、スタジオに何か物を出す場合には、その品物を出せるように企業と交渉や
スタジオで見せるのに必要なもの(料理であればお皿など)の準備もする。
その合間合間で資料のコピーを頼まれたり、弁当を手配したり、やることは山積みだ。

とは言っても、これらの作業は忙しいとは言っても、
他のADとバカ話をする余裕がある程度の忙しさ。
本当に大変なことになるのは、これからだ…。

〜23時00分〜
唐突に、曜日チーフディレクターから僕に“指令”が下る。

「今すぐ下北沢駅に急行しろ!利用者のインタビューを取ってこい!」

この日、台風26号が首都圏を直撃。
下北沢駅の線路が冠水し、小田急線が一時全線で運転を見合わる事態となっていた。
驚くことに、その原因は乗客が線路に『ポイ捨てしたゴミ』だった。
ゴミが雨水に流され、排水溝に詰まったことで冠水が起こったと
この日の夜になって判明したのだ。

ADは普段なかなか取材に出る機会が少ない。
しかし、大きな災害や事故などの場合は人手が足りなくなり、
現場に出されるのは実はよくあることなのだ。

時間との闘いはここからが本番だ。
すぐに時計に目をやる。オンエアは翌朝の8時だ。
編集作業などの時間を逆算すると、取材可能な時間はわずか1時間程度。
1分、1秒も無駄にすることはできない。

〜23時05分〜
5分後。カメラを持ってスタッフルームを飛び出す。
しかし、タクシーを拾って現場に急行しようとしてもなかなか停まってくれない。



↑タクシーがなかなか捕まらず焦る自分(笑)

結局、タクシーを捕まえたのは、約5分後だった。
他のADたちとバカ話していたら、
あっという間に過ぎてしまうこの5分間という時間。
しかし、この時の僕にはまるで数十分のように感じられる。
どんどん時間が過ぎてしまう焦りと不安は半端ではない。

ようやく捕まえタクシーに乗って僕は下北沢駅へと向かう。
タクシーに乗っている間も車内でカメラのセッティングを行ったり
電話でディレクターと状況確認の連絡を取ったりと時間を無駄にできない。

〜23時32分〜
下北沢駅に到着。
小型のビデオカメラを手に、手当たり次第に利用客に声を掛ける。
まるで歌舞伎町の『キャッチ』かの如く、しつこく声をかける様子は
はたから見ると、ちょっと怪しい人だ(笑)

〜24時03分〜
30分ほど取材を行い、「びっくりした!」「客のモラルを疑う」などの
コメントをなんとかゲット!
僕はまたタクシーへと飛び乗り、高速を利用して大急ぎで局へと戻る。

〜24時40分〜

局へと戻った僕を待っているのは、今度は『書き起こし』という作業だ。

インタビュー内でのコメントをテープを見ながら、文字にするのだ。
編集を行うディレクターはこれを見ながら『使いどころ』と呼ばれる、
コメントの中で最も効果的な部分をVTRに使う。
これも重要なADの作業の1つである。
本当に時間がないため、いちいち撮ってきたテープを見ている時間はないのだ。

〜2時13分〜
オンエアまで残り6時間のところでなんとか任された全ての作業を終了。
VTR編集を担当するディレクターに書き起こしを渡すことができた。
(ディレクターはこの時間から編集作業へと入っていく。)

任された仕事を終えると僕はまた通常のAD業務に戻る。通常と言っても
それはそれで忙しいのでバタバタになるのか変わらないが(笑)

<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>

「もし自分のせいでオンエアにVTRが間に合わなかったらどうしよう」

そんなプレッシャーが常につきまとうスリル満点の現場
多くの人が想像するように確かに放送の現場というのはしんどい事ばかりだ。
雑務は多いし、働く時間も長い。時間に追われ毎日ヘトヘトになる。
ときには脇に嫌な汗をビッショリとかく。

しかし、やり甲斐という点においては
これほどやり甲斐のある仕事もなかなかないと思う。
自分が撮った映像がオンエアで流れ、視聴者に届く。
それはその後しばらく忘れることはできないほど、『圧倒的な快感』なのだ。

《おわり》

文責:制作部 内藤広駿

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投稿日時: 2013-11-13 08:48:58

『Dのりのポキート物語』(ポキートはスペイン語で「ちょっと」の意味) 

今回のお題…

「とある日の会話から見えてくる日常」 

【9月○日午後21時58分 自宅にて】

 プルルル…プルルル…プルルル…プルルル…ポチっ。

のり:
はい、もしもし?…おばさん!?急にどうしたの?
おば:
どうしたじゃないよ、元気かい?
のり:
うん、元気だよ。
おば:
テレビの仕事は慣れたのかい?
のり:まぁ〜ね、6年なんてあっという間だよ。
おば:はっはっは。元気そうでよかった。おばさん本当に誇らしいよ。
のり:そんな大げさな。
おば:だって、『アナウンサー』って大変でしょ?
のり…えっ?
おば:『アナウンサー』になるなんて思ってもみなかったけどね〜。
のり:え…いや…ちょっと…。
おば:お給料も良いんでしょ?年収○千万円とか…。
のり: ○千万円!?ちょ…ちょっと!
おば:この前、近所の人に自慢しちゃったのよ〜ほっほっほ。   
        そしたらね〜その人もあなたのことテレビで見たって!   
         「声がすごく良い素敵な人ね」って言われちゃったのよ〜!ほっほっほ。
のり:…。
おば:ああいう仕事って声が大事だからね。あなたも喉を大切にしないとね?
のり:…うん。
おば:やっぱり、芸能人と食事したりするの?私はあの俳優さんが好きで…。   
        ほら!あのCMに出ているほら!あの人よ〜 

【心の声】 
…おばさん、違うんだ。
確かに、某テレビ局のニュース番組を担当することになってから、
『リポーター(現場で取材した内容を報告する人)』として
爛謄譽咾亡蕕出る瓩海箸多くなったと思う。でも『アナウンサー』じゃないんだ。 

激辛の坦々麺を「ゴホッ…ゴホッ…」とむせながら食べてみたり、
浴衣のおねえちゃんに囲まれて「夏と言えば浴衣ですよね〜♪」なんてテンションで
ウキウキしてみたり…。 



(↑羽田空港でリポートするDのり) 

それにしても、リポートとは本当に奥が深い仕事だ。
現場で取材した内容を理解することはもちろん、
それを自分の言葉で爐錣りやすく・コンパクトに疆舛┐覆韻譴个覆蕕覆ぁ 

これは現場で取材をする人間にのみ味わうことができるもの。
言い換えれば爛螢檗璽拭爾瞭淡↓瓩任△辰董▲縫紂璽紅崛箸鮹甘する上で、
最も尊重されるべきものだと言っても過言ではないと思う。
これこそが爛縫紂璽垢梁藐鑢瓩澄 

「どういう風に言えば、一番伝わりやすいか」
「何を強調して伝えたほうがいいか」
「この文言は入れるべきか、否か…」 

『リポーター』は
何かを伝えるという意味では『ディレクター』の延長線上にある仕事なのかもしれない。 

【どこからか声が聞こえる…】 

おば:…もしもし?あなた聞いてるの?もしもし?
のり:…あっ、ごめん。ボーっとしてたよ。
おば:もう!ほら〜あのCMなんだっけ?
のり:おばさん、『アナウンサー』じゃないんだよ。
おば:へっ?
のり:『アナウンサー』じゃなくて『ディレクター』だよ。
おば:あら、やだ。や〜だ〜!ほっほっほ! 
        …な〜んだ『アナウンサー』じゃないのね!や〜だ〜ほっほっほ!   
        私、勘違いしてたのね〜ほっほっほ!
のり:そうだよ〜なんか悪いね、期待させてしまって。
おば:何を言ってるの〜テレビで頑張っていることには変わりはないじゃない?
のり:…まぁ〜ね。
おば:でも、年収千万円は本当なんでしょ?
のり:…えっ?

 【心の声】
だ・か・ら!…おばさん、違うんだってば。 

                                                   そんな会話から見えてくるDのりの日常。 

                                                                                                終わり


                         文責:制作部 小島典浩

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